起業するなら会社を続けながらが良い?会社を辞める方が良い?

これから起業される方にとって会社員でありながら起業するのか?
会社を辞めた方が良いのかは結構悩みどころです。
今日はそれぞれのメリットとデメリットを比較しつつ
なぜ、自分は会社を辞めることを選んだのかをお伝えします。
会社を続けながら起業するメリット
会社を続けながら起業するメリットはこんなことが挙げられます。
1 安定した別の収入源があるので、落ち着いて自分の事業の拡大ができる。
2 自分のお客様を増やしながら、独立へ向かえる。
3 配偶者、家族を不安にさせない。
4 社会的信用が高い。
5 副業が本業にも活きる。
詳しく解説します。
①安定した別の収入源があるので、落ち着いて自分の事業の拡大ができる。
恐らく、これが最大のメリットでしょう。
自分で起業する際に、まずすべきは恐怖をどう乗り越えるかでしょう。
「会社員」である内は社長ではない限り、上司の方が答えや方向を示してくれます。
しかし、フリーランス、個人事業主は正解を自ら作っていかなければいけません。
ということはめちゃくちゃ失敗します。
本業があることで、失敗しても大丈夫な状態になります。
生活はできますからね。
しかし、いきなり独立すると自分の収入源が一本になるので
失敗すると、その間は収入がゼロもしくは̠マイナスになるので
チャレンジが限られてきます。
自分の独立したい仕事とは別の収入源があると
どんどんチャレンジしていけます。
②自分のお客様を増やしながら、独立へ向かえる。
独立後に成功できるかどうかは信用の量、さらに言えば
月にどれくらい仕事が来るかだと私は思っています。
独立する前に○○さんだから仕事を頼むという方がたくさんおられると
独立してからも仕事に困ることはないでしょう。
しかし、何のつながりもない状態で独立すると
仕事を依頼してくれる人を探すところからスタートになります。
当然、その間も経費は出ていくので稼がなければいけません。
独立前に自分に仕事を頼んでくれる人を周りに集めておいているのと
そうでないのはスタートダッシュがまるで違うでしょう。
③ 配偶者、家族を不安にさせない。
これはパートナーがいたり、家庭がある方が対象ですが
自分以外に守るべき存在がいる方にとっては死活問題でしょう。
起業して、成功するかどうか保証されていません。
当然、突然会社を辞めて独立するなんて言い出したら
離婚問題に発展するほどの問題になってしまいます。
中にはパートナーがお仕事されて支えられるというパターンもありますが
自分以外に経済を共にする方がいる場合は
その方との綿密なコミュニケーションは欠かせないでしょう。
何より、しっかり気持ち、やりたい理由を伝えることで
一番の理解者になってくれる存在です。
パートナーすら説得できないのに
自分のことをまだ知らない人からお仕事を頂けるとは思えません。
逆にパートナーに独立をすることを理解してもらえるようなら
自分のこれからの見込み客もあなたに仕事を頼むことを納得させられるでしょう。
④社会的信用が高い
社会的信用の部分では、会社員と個人事業主、フリーランスは雲泥の差があります。
一流企業に勤めていても、独立したらクレジットカードも通らない場合が多いです。
なので、本当に独立する前は会社員時代にクレジットカードを作ることをお勧めします。
一方で、日本政策金融公庫など新規事業に投資することを目的とした金融機関もあるので
ファイナンスの知識、情報もキャッチしていきましょう。
⑤副業が本業にも活きる。
私は誰しも一度は副業をしてみたら良いと思います。
なぜなら、経営者感覚が身につくから。
お金がどうやって生まれるのか?ということが分かるのは
すごく大切です。
会社員だと全体の仕事の一部しか任されないので
自分のやっている仕事がどんな意味を持ち、どんな役割を果たしているかが
管理職くらいにならないと分かりません。
仕事に対して前向きに取り組める方は
自分の任されている仕事の意味が分かっていることが多いです。
この感覚が分かっている重要性についてまた別の記事でも書きます。
会社を続けながら起業するデメリット
続いて、会社を続けながら起業するデメリットです。
①背水の陣にならない。
②チャンスを逃す。
③選ばれない可能性がある。
順番に解説します。
①背水の陣にならない。
これは本業があるメリット裏返しなのですが
本業があるゆえに時間さえ提供すれば、収入を得られる本業に甘えてしまうのです。
独立後の世界で求められるのは結果です。
必要な仕事さえしてくれたら、日給10万だったありえるし
どんだけ努力してもクライアントの意向に沿わなければお金はもらえません。
会社員の世界と独立後の世界では求められるものが違うんですね。
その違いに挑んで適応しないといけないのですが
セーフティネットがあると言い訳していまいがちです。
自分が追い込まれることで、本気になり仕事が得られてくるという側面は
かなりあると思います。
②チャンスを逃す。
これは業種によると思いますが
正社員でお仕事をしながら事業を作るなら
1日8時間、週5なら40時間以上は会社に献上することになります。
その間に仕事が入ってくるチャンスは無くなってしまいます。
私のようなフリーランスや個人事業主の方が主なターゲットの人間だと
正社員の方が働いている時に遊び、正社員の方々が休んでいる時に
活発に動かれていたりします。
そうなると、自分も正社員の仕事をしていると
クライアントさんとの打ち合わせが設定できなくなったり
そもそも接点を持てなくなったりします。
会社に拘束されている間に生まれるチャンスを逃してしまうのは
私はリスクだと思います。
③選ばれない可能性がある。
事業を始めると一番最初にある壁がやってきます。
それは独立したばかりは、仕事が欲しいのに実績が無いから、より仕事が頼まれないという
負のループに陥ることです。
ましてや、そんな状態で「会社員しながら、やってます」となると
「俺の頼んだ仕事がうまく行かなくても、こいつは生活に困らないんだ」と思われる可能性が高いです。
独立して、その世界で生きることを決めれば
その世界で生きていく覚悟を示すことができます。
その覚悟は必ず、言葉や行動に反映されてきます。
そのハングリーさがあると
「こいつは面白いかも知れない」とお試し発注が来る確率が高いです。
抑えめの金額で良い仕事をしてくれる可能性もあるなと
思ってもらえる可能性が高くなります。
そこで実績を積めば、次は自分の営業は簡単になっていきます。
実績が無いときに仕事を得るのは、覚悟しかありません。
そのためには「この世界で生きていきます!」と宣言しているのは
大きな効果を発します。
自分が仕事を頼む側になると分かりますが
別に収入源があって、あまり意欲をアピールしない業者と
自分の全てをかけて、仕事をします!という業者ならどちらを選びますか?
仕事を頼む側の立場を常に考えるのは
個人事業主、フリーランスで生きる上で、とても大事です。
自分で仕事を見つけてこないといけないですからね。
起業するなら会社を続けながらが良い?会社を辞める方が良い?~まとめ~
メリット
①安定した別の収入源があるので、落ち着いて自分の事業の拡大ができる。
②自分のお客様を増やしながら、独立へ向かえる。
③配偶者、家族を不安にさせない。
④社会的信用が高い。
⑤副業が本業にも活きる。
デメリット
①背水の陣にならない。
②チャンスを逃す。
③選ばれない可能性がある。
会社に勤めながら、事業をするメリットは逆に言えばデメリットに繋がります。
自分は、背水の陣にならないと本気を出せないタイプで
勤めを捨てました。
すると、本気モードになりお仕事も頂けています。
実際に独立する中で、学んだことをどんどん発信していきます!